展示

展示資料室

出光興産株式会社の創業者である出光佐三が、生前70年あまりにわたって蒐集した美術品コレクションの展示を通じ、広く一般への美術工芸の啓発・普及及び、美術工芸品その他文化に関する調査・研究の進展に資することを目的として、平成15年に出光佐三ゆかりの地である目黒区青葉台に展示資料室を開設しました。

展示の紹介

  1. 清代景徳鎮窯磁器


    五彩紋章文水注鉢・
    「中国 清時代 景徳鎮窯」

    中国の「磁都」−景徳鎮は、明・清時代に、宮廷のために最高の磁器を焼造する官窯−「御器廠(ぎょきしょう)」が置かれ、その発展に拍車がかかりました。
    とくに清代の康煕・雍正・乾隆の三代には、伝統的な青花(染付)・色絵はもとより、その発展である豆彩や粉彩、さらには茶葉末釉や青磁など単色釉が、さまざまに分化・完成されました。とくに粉彩を中心とする文様意匠は、すでに絵画の水準に達しており、陶磁器の器面装飾の域を超えて発展しました。
    また、古代の金属器や名陶の復刻も、その卓越した技術で盛んに試みられました。
    一方、17〜18世紀にロココ芸術華やかな時代のヨーロッパに輸出された景徳鎮磁器は、熱狂的に受け入れられ、シノアズリーの大ブームを起こしました。

  2. 陶片資料

    出光美術館は古陶磁研究のための実物資料として、日本・中国・朝鮮をはじめとする世界の著名な窯跡から発見された古陶磁片や、海外・国内の中世都市遺跡などで出土した貿易陶磁片を収蔵しています。当展示資料室では、このうち日本の代表的なやきものである、緑釉陶器・瀬戸焼・美濃焼・唐津焼・肥前磁器などの、有力な古窯跡採集の陶片を陳列しています。
    破片であるからこそ知ることのできる古陶磁のなりたちや作陶技術を、古陶磁研究に役立てていただければ幸いです。